長い介護の末に親を看取ったとき、多くの介護者が予想外の感情に戸惑います。悲しみだけでなく、「ほっとした」「空っぽになった」「何をすればいいかわからない」——これらはすべて、正常な反応です。 看取り後に経験しやすい感情を知っておきましょう。①安堵感(苦しむ姿を見なくていいという安堵)②喪失感・虚無感(長年の「介護する役割」がなくなった喪失)③罪悪感(もっとできることがあったのではという後悔)④うつ状態(「燃え尽き症候群」に近い状態)。どれもおかしくありません。 グリーフ(悲嘆)のプロセスには時間がかかります。「早く立ち直らなければ」と焦る必要はありません。泣きたいときは泣く、誰かに話したいときは話す、一人でいたいときはいていい。感情を抑え込まないことが大切です。 立ち直りをサポートする選択肢:①グリーフカウンセリング(悲嘆専門のカウンセラーへの相談)②「遺族の会」への参加③かかりつけ医への相談(うつが長引く場合)④葬儀社が提供するアフターサポート(無料の相談会を設けているところもあります)。 介護が終わったあとも、あなたの人生は続きます。悲嘆を十分に感じ切ったとき、新しい一歩を踏み出す力が湧いてきます。それまで、自分を大切に、ゆっくり過ごしてください。