「在宅で介護するべきか、施設に入れるべきか」——この問いに正解はありません。本人の希望・家族の状況・介護の内容によって変わります。判断の基準を整理しましょう。 在宅介護が向いているケース:①本人が「家にいたい」という強い希望がある②家族(主に同居者)が介護の担い手として機能できる③医療依存度がそれほど高くない(通院管理できる)④近隣・地域のサポートが得られる、です。 施設介護が向いているケース:①認知症が進行して夜間の見守りが必要②家族が仕事・子育てで介護に使える時間が限られる③転倒・誤嚥など安全管理が在宅では難しい④介護者(家族)が限界を感じている⑤医療処置(胃ろう・痰の吸引など)が必要、です。 「施設に入れることは見捨てること」ではありません。専門のスタッフが24時間対応できる環境は、自宅での介護が難しくなった方にとって最善の選択であることも多いです。家族は面会・コミュニケーションを通じて関係を保てます。 在宅でも施設でも、最終的に大切なのは「本人が安心して暮らせるか」「介護する側が継続できるか」の2点です。「今は在宅で、限界になったら施設」という段階的な考え方でも構いません。ケアマネジャーと一緒に定期的に見直していきましょう。