「親にそろそろ運転をやめてほしい」と思いながら、言い出せずにいる方は多いのではないでしょうか。免許返納は本人にとって「自由の喪失」であり、感情的になりやすいデリケートな問題です。しかし交通事故を防ぐためにも、適切な時期に適切な方法で働きかけることが重要です。 運転をやめるサインとして①車に新しい傷が増えた②ヒヤリハットが増えた(本人が話す、または同乗して気づく)③認知症の診断を受けた④反応速度の低下が見られる、があります。特に認知症と診断された方は、法律上、免許の更新ができなくなります。 伝え方のポイント:①「危ない」「事故を起こしたら」という否定的な言い方より「あなた自身と周りの人を守るために」という言い方をする②家族だけでなく、かかりつけ医・ケアマネジャーから伝えてもらう(第三者の言葉が効きやすい)③返納後の移動手段を先に用意しておく。 返納後の移動支援:①自治体の移動支援サービス(デマンドタクシー・コミュニティバス)②タクシー補助制度(返納者向けに補助を出す自治体が増えています)③家族の送迎③介護保険の通院等乗降介助サービス。 免許返納後に「外に出なくなる」ことが認知症や体力低下を招くケースもあります。外出の機会を意識的に作ることが、返納後の生活の質を保つカギです。